私たちは父と母から生まれました。その両親にも親がいます。
そうして先祖を10代さかのぼると1024人になります。
久遠の昔から数多の人間の縁によって一つの命が成り立っているのです。
そして、その命のつながりは未来に向かっているのです。
過去・現在・未来と三世にわたって紡がれている命の連続に触れることが先祖供養なのです。
自分のご両親や祖父母をはじめ、そして自分との縁をもった方たちと過去の親達の業(ごう)を供養することによって、現在の私たちの生活が正されるわけです。
回向とは「まわりめぐらせる」という意味です。先祖に対する供養が回りめぐって現在の我々、そして未来の私たちの縁者に還ってくるのです。