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生前戒名・逆修

生前戒名について

生前戒名について

生前にお戒名を授与することを予め修する、という意味で預修と言います。
死後に戒名を授与することが一般的になった現代では特別なことのように思いがちですが、かつては生前に戒名を寺の住職や有縁の僧侶によって授与していただくことは決して珍しいことではありませんでした。

これは、特に死と隣り合わせでいた時代、人々の生活に中には常に死を意識していたからです。
貧困や病、戦や戦争、また、いつ、事故や事件に巻き込まれるかもしれない、そんな不安から、生きている者が死後に安らかなみ仏の世界へと移り行くために仏戒を受け、御仏のご加護が常にありますように、といった心に安楽を得られるための大切な儀式、これが、受戒です。

そして、受戒を経て授かるお名前が戒名なのです。
ですから、必ずしも死後に付けられる名前ではないのです。

忙しない現代においてお寺は社会とは切り離された世界のように感じるかもしれません。しかし、我々に必ず訪れる死に対して心穏やかに受容するために生前に受戒式を行い、ご本尊様とのご縁を深く結ぶことはとても大切なことなのです。
亡くなった後でお寺から名前を授かる場合には自分で戒名を選ぶ事はできない一方、存命中であれば、自分でつけたい文字をある程度考えることができるのがメリットの一つです。

なお、お寺の住職の方は必須であり、全て自分で勝手に決めることはできません。
しかし、住職に入れて欲しい言葉をリクエストしたり、適切な文言に関する相談や助言を受けることは可能です。

生前戒名のメリット

亡くなった後でお寺から名前を授かる場合には自分で戒名を選ぶ事はできない一方、存命中であれば、自分でつけたい文字をある程度考えることができるのがメリットの一つです。

なお、お寺の住職によって授与することが前提であり、全て自分で勝手に決めることはできません。

住職に入れて欲しい言葉をリクエストしたり、適切な文言に関する相談や助言を受けることは可能です。
これは、使用しない漢字や、使ってはならない、意味や内容を選別するからなのです。

生前戒名の例

〇ご夫婦で受戒式を受けて戒名をそれぞれ授かった。

〇ご夫婦のどちらかがすでに他界しており、自身の後のことを考えて戒名を授かった。

〇単身のため寺に永代供養を申し込んでおり、自分自身が元気なうちに位牌を作って準備をしておきたい。

〇多額の寄付や仏具の奉納をする際に合わせて戒名を授与された。

生前戒名のお布施

お戒名の位によって納めていただくお布施は変わってきます。
あくまでその方や、ご家族のご志納やご寄付という意味合いが大きいため、一概には言えません。

長年に渡って寺や住職と親交があり、なおかつ、行事や催しにご参加くださっていた方や、そのご家族により納めていただく場合は戒名の位やお布施も含めてご相談させていただきます。この場合は現金で納めていただくこともありますが、その方の奉納として仏像、仏具、法衣や袈裟、あるいは、お堂の建立資金として納めていただいたこともあります。
生前に授与させていただくことで、納めていただいた方のお名前をその支具に記すことで永代に渡って記録することが出来るのです。

逆修~後からのお戒名~

何らかの事情でかつて戒名を授与されていない場合でも、改めて戒名を授与することもあります。
また、一般的な信士・信女号の戒名から、位の高い居士・大姉号に昇格させる場合もあります。さらに院号を授与することもあります。
これは逆修といいます。戒名を遡って授与し直す、という意味です。

江戸期の頃の過去帳を見てみると、かつて信士号で授与されていたはずのお戒名に朱線がひかれ、その横に居士号で授与し直した例があります。
これは故人や先祖の恩恵のおかげだと、子孫が感謝の気持ちを表すことによる場合などです。
例えば、農地や地所が都市計画などで売買によって多額の財がもたらされたり、あるいは、その当代の家主が新たに興した事業や叙勲などの功績により大きな出世と成功を収めた、などの場合です。
自分は先祖や故人なくして存在しなかったのだから、というのが大きな理由ですね。
自己の努力や研鑽があってのことでしょうが、こうすることで、この方やそのお宅はさらに繁栄していくのでしょう。
逆修のお戒名には子孫の先祖に対する強い思い入れと感謝のこころが伺えます。

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