大般若経は『大般若波羅蜜多経』といい、正式には一部六百巻あります。
そこには経典のすべてが網羅されており、この経を読誦することはもちろん、転読といって読むのではなく、経文を見るだけでも、パラパラとめくり、めくった風を感じるだけでも、ご利益を得られると伝えられております。
さらにはこの経文に触れるだけでもいいとされ、この経を肩や背中、腰などに当てる加持祈祷もあるほどです。
これは当寺で護摩の御祈願の際に行われている『大般若理趣分加持』というもので、そのご利益は広く知られており大般若経六百巻の内、五百七十八巻が“理趣分” といい、特に功徳やその験が高い、とされているのです。
西遊記でおなじみの三蔵法師(玄奘三蔵)がインド(天竺)に仏教の真理を求める旅によって得られた経典がこの『大般若波羅蜜多経』なのです。ここには生きとし生けるもの、命あるものすべてが共存して行くための重要な教えが具に書かれているのです。
『空』の思想が根本として説かれており、般若は智恵を意味し、智恵は人間の本来の持っている力を最大限に引き出すことが出来るのです。
我々の命もはかないものであるが、その命にこだわることはむやみに生き急ぐことにもなるし、苦しいだけでしかないのです。生にも死にも執着を持たないことが心を豊かなものを生み出し、発展することにつながっていくのです。
大聖歓喜天(聖天)さんは天部尊であるため寿命があります。しかし、その寿命があまりにも長いためにそのことを忘れているそうです。しかし、死の穢れや臭いを感じるといずれ俺も死ぬのだと寿命があることを思い出すのだそうです。
聖天さんに本来、生も死もないんだという大般若波羅蜜多経の『空』思想を読み聞かせることでその心を鎮めるのだといわれております。
我々は他人に頼み事をするときにはお菓子を差し上げたり、金品をお包みしたりして志を運びます。神さまや仏さまに対しても同じです。
天明寺では不動明王をはじめ、文殊菩薩、秋川辯才天など様々な神仏がお祀りされております。
ご祈祷をしたあと、その願いが成就したら必ずお礼参りをいたしましょう。
自分の願いだけが適えばよい、というのではなく、自分の周りを含む方たちにも利益が振り向けられますようにという、おおらかな心持ちが大切なのです。
お礼参りすることで、自分と神仏諸尊との関係が一層強固になります。
お礼参りは、当寺で毎年12月第2土曜日に行われます『白菜加持法要』に参加し、そこでお札のお焚き上げをいたしましょう。
参列ができない場合は事務所までお札をお持ち下さい。
会社の設立や運営に伴う、事業繁栄、商売繁盛、社員業務の安全祈願をご祈祷いたします。
導師が護摩祈祷を行い、山内の僧侶により大般若経の転読を行います。参列者それぞれに大般若経理趣分加持を行い、身心を清浄に保ちます。法人や団体の代表者をはじめ~複数名様での御祈願をお受けいたしております。
※お札の大きさは一種類のみとなります
おひとりで、ご夫婦で、御家族、ご友人等で御祈祷をお受けいたしております。
プライベートな空間で思う存分、護摩供で燃え上がる炎、躍動感溢れる経の読誦、激しく打ちつける理趣分加持、如来の智慧の実践として願い事の成就を一心にご祈念いたします。
志納金額によりお札の大きさが変わります