どれくらい親子経営の会社が存在しているかご存じですか?
日本では368万もの企業が存在しています。
(2021総務省統計局)
その中で親子経営はおよそ9割だといわれています。
地盤を引き継ぎ、看板を守り、取引先とも変わらずの関係を保ちながら、顧客のニーズに応え経営を続けられるのは “信用”を一番大切にしてきたからでしょう。
新たに起業した会社は信用という目に見えない実績を一から積み上げなくてはなりません。
親子経営の会社は新規に取引先や顧客を開拓しなくとも信用という関係があれば、取引が継続されます。
ところが、この顧客や取引先との関係を軽く考えていると信用は失われていってしまいます。
お寺は現在、世襲という状態を維持していますが、この状態はいつまで続くかはわかりません。
何となく引き継いだとか、選択肢がなかった!という方も多いかもしれません。
同族だからこそメリットを最大限に生かすためには、その経営実態の中でどのくらい自分の得意なことが生かせるかを考えてみると良いかもしれません。
お寺に限らず家業を継ぐたくない!という方は一定数おります。
最終的に自分の進む道に迷い、仕方なくとなるケースも多いのかもしれません。
親子経営のメリットは最大限に生かしつつ規模を拡大したり、業態を変化させることで自分の得意分野で勝負すればよいのだと思います。
※あるお寺さんのご住職がお亡くなりになり、密葬儀の導師を勤めさせていただきました。