お盆には先祖や亡くなった人たちが浄土から我々のいる世界に戻ってくるといわれています。
先祖の精霊をお迎えし、供養をする期間を、お盆とよんでいます。
精霊棚は、先祖の霊を迎え入れるために必要な棚のことで、この棚にお供え物や精霊馬、位牌などを安置することになります。
そして新盆とは故人が亡くなって最初に訪れるお盆のことであり、故人をお迎えするにあたって特別な期間とされています。地域によって、新盆(にいぼん)、初盆(はつぼん、ういぼん)と呼び方が異なります。
また、施餓鬼についてですが、仏教には六道と呼ばれる世界があり、その中の一つに餓鬼道があります。
生前の自らの悪行により餓鬼道へ落ちると、餓鬼という鬼になってしまうと考えられています。
餓鬼になった者は常に飢えや喉の渇きに苦しんでいると考えられており、そういった餓鬼にも食べ物などの施しを与えることを施餓鬼と言います。
自分のご両親や祖父母をはじめ、そして自分との縁をもった方たちと過去の親達の業(ごう)を供養することによって、現在の私たちの生活が正されるわけです。
そして回向(えこう)とは「まわりめぐらせる」という意味です。先祖に対する供養が回りめぐって現在の我々、そして未来の私たちの縁者に還ってくるのです。
お盆の時期にこうしてお寺に参って、お手を合わせてご供養することがとても大事なこととなります。
天明寺では、毎年8月10、11日に施餓鬼法要・先祖供養・新盆供養を執り行っております。ぜひご参列ください。
日時
令和6年8月10日(土)・11日(日)
両日 11時~・14時~ の2部制
場所 天明寺本堂
※当日はYoutubeにてライブ配信も行います。