ベンモウがつらいな!と感じた時に思い出す言葉があります。
星野富弘さん(群馬県桐生市)の話は子どものころよく聞かされていました。
群馬大学卒業後に赴任した高崎市の中学校で体育の指導中に 頸髄(けいずい) を損傷して四肢まひになったのです(1970年)。
新任の体育教師だった24歳の時ことです。
約9年間、同大付属病院に入院。
首から下が、全く動かない状態に絶望を感じていたころ、一緒に入院していた男子中学生から
「帽子に一言書いて」
と頼まれたことをきっかけに、口に筆を咥え、文字や絵を創作に目覚めたそうです。
“いくら生きるのをやめようと絶望しても、体の器官は、自分の役割を一生懸命果たしている、自分を生かしてくれる「いのち」の力に気づきました。自分がいのちをコントロールしていると思うのは錯覚で、もっと大きな力が私を生かしてくれる”
このように言っています。
ベッドで横向きになりながら自然の草花を水彩画で描き、生き方などへの思いを詩で表現するスタイルで半世紀にわたり活動しましたが、本年4月28日に78才でなくなりました。
星野富弘さんの名言
“辛いという字がある。もう少しで幸せになれそうな字である。”
辛と幸は表裏一体。
ベンモウの辨はリが辛いに挟まれている文字。
YouTubeで詳しくお話ししています。