六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)を輪廻する仏教の考え方があります。
モノのとらえ方はそれぞれの世界で違うようです。
例えば、“水”、天界に住んでいるものには、透き通ったガラス程度にしか見えないそうですが、魚には生きていくための必要な住処。
我々、人間にとって水は飲み水などにも用いますが、普段は大量な水はそれほど必要ありませんし、かといって少なすぎても困ります。
飢えに苦しんでいる餓鬼にしてみると飲もうとした瞬間、火に変わる苦しみの水。
これは同じ水でも、四通りの見方があることを示した言葉『一水四見(いっすいしけん)』というものです。
経営者のとっての失敗はその時と状況により幸運をもたらす場合もありますし、大きな利益や売り上げが必ずしも成功に結び付くとはいえない場合もあります。
どんな状況にあっても感情の浮き沈みに左右されない心も持ちようが大切であると気づかせてくれる言葉ですね。