仏教でいう一切皆苦ということですが、苦しみに遭わないようになるためには涅槃に入ることしかない。
要するに死ぬまで苦しんだ!
ということではなくてお釈迦様が説いたのは当時の差別的社会の常識から一切の階級を排除して皆の命は平等であるということだったのです。
善業によって良い結果になる、あるいは良い世界に生まれ変わるという漠然とした内容では受け入れにくいというのはいつの時代も同じ。
現実社会において無財の七施の中にある“和顔施”のようにまずはにっこりという誰にでもできる行為こそが人を穏やかにするという革命的なものだったのでは?
現実的に人々が求めるのは健康であったり、富であったりする。
このことを仏教は考え方として示しているのだと思うと改めて実利に効果のある教えなのだと思えます。
※いちご大福を食べ、仏教の実利を感じました。