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千年続くお寺を目指して

2024.08.27

ヒマな人の言うことを気にするな!

「汚れのない人、罪のない人、清らかな人を害すれば、その愚者にこそ悪は戻る。逆風に投げた微塵の如く」
『ダンマパダ(法句経)』
お釈迦様は、迷いや苦しみから逃れる方法として
「耐え忍ぶこと」を挙げています。
「耐え忍ぶ」とは「我慢する」ことではありません。
「我慢」という言葉は、もともと仏教の言葉です。
自分自身の慢心、おごり高ぶった気持ち、
“尊いオレに何を言っているんだ!”というところから起こった言葉が“我慢”という言葉の本来の意味です。
悪意は投げつけた本人に返っていくものです。誰に何を言われようと、後ろめたいところがなければ聞き流せばいいのです。
しかし、他人から悪口を言われると「あんなことを言われた」「私が間違っているのかな」と悩んでしまうことがあります。
ヒマな人ほど非難したり批判したりするものです。
ですから、ベンモウは非難や批判に対して気分が悪くなっても、文句を言いたくなっても気にしなければ良いと考えています。他人はそれほど自分のことを気にしていない。自分が慢心を持たず、自意識過剰にならなければよいだけです。
他人のことを気にせず、自分自身の役割をしっかりと果たそうと考えていれば、他人の目や言葉は気にならなくなります。

PROFILE

住職 鈴木 辨望
住職 鈴木 辨望
真言宗豊山派天明寺住職
大正大学文学部を卒業、同大学院修士課程修了。文学修士を取得。
真言宗豊山派総本山長谷寺研修所を終了後、天明寺の住職に専住する。
「千年続くお寺を目指して」日々奮闘。

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