天明寺の開創はよくわかりません。天明年間(1781~1789)にできたから天明寺というのは短絡的だと思いますが、これを言ったのは天明寺を兼務していた母方の祖父である大乗寺辨秀大僧正のような気がします。墓石に記録がある貞享三年(1686)以前に天明寺の元となる庵があったのかも定かでありません。もしかしたら、天明年間に名前だけを名付けたのか、想像は膨らみますね。いずれにしてもこのような経緯も“いわれ”とすることで時を超えて空間を共有できるような気がします。