皆さんは仏教の“無常”という言葉の印象をどう考えますか?
改めて世の中を完結に表現した言葉だと思います。
人間はこの世の中に生を受けてよちよち歩きながら、周りの大人たちに支えられ、少しずつ成長していきます。
会社や企業、事業も同じ。
大それた大義名分がなくとも何となくでも初めようという気持ちで動き出した事業はよちよち歩きで社会の荒波に放りだされます。
社会のニーズから外れて適応できずに事業がうまく行かない場合もありますし、周りを見通しながら必要なものや世間が欲しているものを提供しようと悩み苦しみながら大きな成長を遂げる場合もあります。
上手く行った場合でも、人間の一生と同様、事業、経営は同じサイクルを辿り、大きく成長しても必ず、衰退していきます。
成熟し、これ以上の発展が見込めなくなった時にどう改善できるか、あるいは一旦振り出しに戻り、新たな展開を模索するか判断が求められます。
“無常”とは同じ状況は永遠には続かないことを気づかせてくれる言葉ですね。