古代インドの社会的規範を記した聖典「マヌ法典」によれば、人生は4つの時期に区切られています。
それぞれのステージにおいて適切な生き方をすることで、幸せな人生を送ることができるとされています。
第1ステージは「学生期(がくしょうき)」
8歳頃から25歳頃にあたります。この時期は、目上の人のもとで身体と精神を鍛え、生きるための術を学ぶ時期です。
第2ステージは「家住期(かじゅうき)」
25歳から50歳頃、または定年頃までが該当します。
社会人としての力を備え、パートナーとの結婚や家族を養う責任が生まれ、貯蓄にも意識が芽生える時期です。
第3ステージは「林住期(りんじゅうき)」
50歳から75歳頃に入ります。この時期には、家族や社会のために働く役目を終え、新たなステージに移行します。
古代インドでは、社会的な義務から解放され、家族とも離別して林の中で修行や瞑想を行うとされています。
最後の第4ステージは「遊行期(ゆぎょうき)」
75歳から人生の終焉に向けて準備をする時期です。
この世への執着を捨て、巡礼を通じて死ぬ場所や悟りを求めます。インドのバラモン教では、居住地を捨て、乞食として遊行することが推奨されています。
現代にこの考え方をそのまま当てはめることは難しいかもしれませんが、各ステージで何に力を注ぐべきかを知ることで、年齢や体調を考慮した生き方ができますね。
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