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千年続くお寺を目指して

2024.03.03

こだわりを押し付けると、、、

皆さんは自分のこだわりってありますか?
ベンモウはものすごくこだわりを強く持っています。
しかし、自分のこだわりは自分だけのもので、他人に見せつけるものでも押し付けるものでもないことに気づきました。
自分の学びを深めようと本を読んだり、宗派の教義を勉強し直したり、お経の読み方を練習することは良いことですし、ベンモウも努力の必要性は感じています。
自分の宗派やお経にこだわりを持っていても、そのこだわりを理解していない檀家さんや信者さんにはまるで意味のないものにも見えてしまうこともあります。
天明寺に来たころ、
「お経は何でも良いから拝んでくれ」とか
「宗派なんかどうでも良い」とか
その方は投げやりに言っているわけでも感情的に言っているわけでもありませんので、本当にどうでもいいのかもしれません。
ただ、行う側はプロとしての姿勢を崩すことはしません。
儀礼を取り仕切る側の姿勢が本物なら、その姿勢が恰好良く見えることがあります。
これはお坊さんでなくても、掃除をする方や庭師などにも見られます。
その方が何となく楽に仕事しているように見えても作業を完璧にこなす姿に見ている人はあこがれを持つ気持ちが生まれます。
そう考えるとパフォーマンスだけではない内面から生まれる意識が大切だということになります。
仕事にプロ意識とこだわりを持って臨んでいる姿を見せはしてもこれを相手に押し付けてしまうことは無意味であるばかりか、軋轢まで産んでしまうこともありますね。
※こだわりを持ってライトアップした永代供養堂です

照明器具、暖炉前の画像のようです

PROFILE

住職 鈴木 辨望
住職 鈴木 辨望
真言宗豊山派天明寺住職
大正大学文学部を卒業、同大学院修士課程修了。文学修士を取得。
真言宗豊山派総本山長谷寺研修所を終了後、天明寺の住職に専住する。
「千年続くお寺を目指して」日々奮闘。

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