「誕生日に生前戒名をいただきたい!」
こう言ってお寺に来られた檀家さんは仲の良かった奥様を亡くされ、しばらくは悲嘆にくれていたようでした。
一人娘のお嬢さまは平日仕事の為、定年を迎えたご自身は何にも手につかず毎日を何となく過ごしていたようです。
弘法大師さまに関する本を手に取り、読み進めていくうちに、四国八十八カ所に行きたいという気持ちが強くなっていったようです。
そこで、バスツアーで四国のお遍路へ、3年かけての八十八か所を成満された後はしっかり高野山にお参りに行き、ご挨拶。
成満を終えて「お遍路に行って本当に良かった」
こう言っておられたのが印象的でした。
88才の誕生日を迎えるにあたって自分の節目として生前戒名の授与を希望されました。