三途の川のほとりには奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんねおう)がおります。三途の川の番人である懸衣翁と奪衣婆の老夫婦は閻魔様の家来とされ、死者の衣をはぎ取って死人の罪を大木に懸けることで死人の罪を計るのだそうです。
木が大きくたわんだ者は罪が重いとされ、とても激しい濁流を渡らなけらばならないそうです。
それほど罪が重くはない者はひざ丈くらいの浅瀬を渡ることになるそうです。
生前に善行を積んだ者、あるいは、生前の行いをしっかり懺悔した者は大きな橋を渡ることができるそうです。
閻魔様のお沙汰の前の重要な役目を果たしているのです。