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2025.09.07
鬼滅の刃
境内のお地蔵様に「鬼滅の刃」コラボドリンクがお供えされていました
(※缶・ペットボトル以外の飲食物は、カラスが散らかしてしまいますので、お供えになりませぬようお願い致します。特に、パン・お菓子・紙パックの飲み物・プリンやヨーグルトなどのデザート類はカラスの大好物ですのでお控えくださいませ🙏)皆様は「鬼滅の刃」はご覧になられていらっしゃいますか?🙂
実は「鬼滅の刃」は仏教的な示唆に富んだ物語で、非常に興味深く拝見しています仏教の言葉に「四法印(しほういん)」というものがあります
これは、仏教で示す4つの基本的な考え方のことで、その内容は下記のものです①諸行無常(しょぎょうむじょう)
一切のもの・ことは、常に変化し続けている
②諸法無我(しょほうむが)
一切のもの・ことには、それ自体で独立して存在するものはなく、様々な原因や条件(因縁)が相互に関わり合い成り立っている
③一切皆苦(いっさいかいく)
あらゆることは思い通りにならないものである
④涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
煩悩の火が消えた境地は静かで安らかである現在映画館で公開中の作品では、特にこれらについて考えさせられました
「鬼滅の刃」は鬼退治の物語です
鬼と、鬼を討つ「鬼殺隊」の攻防を描きます
鬼は元々は人間で、不幸な生い立ちや不遇な出来事から恨みのあまり鬼となります
鬼を討つ「鬼殺隊」の隊士の多くは鬼に家族を殺され、やはり壮絶な過去を背負っています
鬼と人は紙一重なのです
ここが「鬼滅の刃」の凄みです
運命を呪うか、運命を受け入れて次の一歩を踏み出すかで、鬼になるか人に留まるかが別れるのです
これは、身につまされるものがあります
私たちの社会には、鬼の見た目をした人はもちろんいません
ですが、恨みを手放せず生き続けると………鬼が空想上の存在とは決して言い切れないのではないかと思わされます
どちらの道を行くかは、自分で選ぶことができます仏教の「四法印」は、私たちの、時にままならない人生を楽にしてくれる真理であります
本日もありがとうございます🙏✨