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2025.05.16
葬儀や法事など一時的な付き合いがお布施への不満を生み出す
最近、「墓じまい」「葬儀はいらない」「亡くなった人は火葬して終わり」といった言葉を耳にすることが増えました。
そのたびに、「ああ、お寺ってどんどん置いていかれてるな…」と感じることがあります。
もし、お寺の収入源を「お墓」や「お布施」だけで考えているなら、それは確かにその通り。時代の流れに取り残されてしまいます。
たとえば、病院でご家族が亡くなり、何が何だかわからないまま葬儀社に遺体をい預けて、そのままの流れで言われる通りに葬儀を進めてしまった――
気がついたら、思った以上の費用がかかっていて、支払いに困ってしまった…そんな経験をした方も少なくありません。
そういった経験から、「もう葬儀はいらない」「火葬だけでいい」と思う人が増えてきたのも、理解できます。
実は「家族が亡くなったけど、どうすればいいかわからなくて、とりあえず火葬だけ済ませた」とか、「業者にお願いして遺骨を撒いたのでどこにあるかわからない」なんて話も聞くようになりました。
でも、もし事前にもっと“自分の死後”のことを考える時間があったなら、本人も家族も、納得のいくかたちでお別れできたかもしれません。
時間が経つと家族の気持ちも変化することがあります。だからこそ、自分のことは自分で整理しておく、というのが一番良い選択でもあります。
こうした「終活」に関する相談は、いまのところ葬儀社や石材店、保険会社などが中心になっています。
でも、本当はお寺だって、終活の相談場所になれます。
実際、天明寺では事前に終活の相談を受けることがあります。
どんな形で見送るのがよいか、お墓をどうするかなど、ゆっくり時間をかけて話しております
それは、人生相談や悩みごとの相談と自然につながっている部分でもあります。
「お布施を先にもらうために相談を受けている」というわけではありません。
それよりも、精神的なつながりを持ち続けることの方が大切だと思っています。
「お寺の維持のために、少しでも力になりたい」と思ってくれる人が増えていくこと。
それが、長いお付き合いにもつながり、結果としてお寺の存続にもつながるのです。
長期にわたってお寺や住職と関係を築いてきた方が、人生の終わりを迎えるときにも自然な形でお寺とつながっていられることが最も重要です。
そのためにも、目の前にいる悩みを抱えた人の問題に向き合い、解決していくことが、住職としての役割であり、お寺という空間の役割だと感じています。
※YouTube更新しました!
『要注意!悪霊が近くにいると感じる臭い』
①HPコラム/人間関係とお金に関する悩み(丸儲け住職YouTube)
②Facebook一般投稿 寺院運営を中心とした経営の話
③Facebook成功する寺院運営(オンライン会員限定)
天明寺の実践的な内容と具体例、ベンモウの考え
④X(ツイッター)毎日の名言・丸儲け住職YouTube内容のまとめ
⑤インスタ 人間関係とお金に関する悩み発信
⑥note 現代のお寺事情