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2025.06.19
お寺の経営代行から見えること
株式会社エータイが、6月26日に東証グロース市場へ上場するそうです。
この会社、ざっくり言えば永代供養墓を希望する人をお寺に紹介して、その分譲価格の一部からマージン(手数料)をもらうというビジネスをしています。
もちろん、そのマージンがそのまま丸々利益になるわけではなくて、墓地の造成や広告宣伝などにけっこう経費がかかるんですよね。
実際には「コンサルタント料」としてお寺の経営に関わっていく、というスタイルのようです。
こういう仕組み、じつは群馬県でも見かけるようになってきていて、永代供養墓や樹木葬の企画から販売、契約までをまるごと請け負ってくれる業者さん、けっこう増えています。
つまり、「分譲価格」や「販売費用」に外部業者の利益が上乗せされてるってことを、ある意味ではっきり言ってるようなものですね。
もちろん、それを理解した上で契約してるなら何の問題もないと思います。
でも、気になるのはここから。大事なポイントが二つあります。
一つ目は、お寺側の“経営力のなさ”。
本来なら、お寺が自分たちで考えて、地域のニーズに合った供養のスタイルをつくっていくべきなんですよね。
ところが実際は、「難しいから外に丸投げしよう」って流れがけっこう多い。
その結果、お寺の中に外部の業者ががっつり入り込んじゃって、気がつけば主導権を取られてる…なんてこともあります。
二つ目は、供養の本来の姿をお寺自らが手放してしまってるということ。
広告やチラシの手配など、一部をプロに任せるのはもちろんアリだと思います。
でも、供養の内容そのものや、現場の対応まで全部お願いしちゃうと、それはもう**「お寺の姿」ではなくなってしまう**かもしれません。
そうなると、住職としての基本的な法務スキルも衰えていくし、儀式もどんどん形だけのものになってしまう。
これはけっこう深刻な問題です。
経営の効率化、という名のもとに、本来の大事な部分まで手放してしまう。
これって、じつはお寺としては一番やっちゃいけないことなんじゃないかなと思うんです。
お寺は何のためにあるのか。誰のために供養するのか。
この原点に立ち返ることが、これからの時代にはますます大切になってくる気がします。
※YouTube更新しました!
『夏至(6/21)の開運アクション』
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⑥note 現代のお寺事情