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2025.05.27
漢字が違います!
皆さんは、自分の名前に使われている漢字にこだわりを持っていますか?
戒名を書く際によく使う「寿」や「壽」。実は、性別や年齢などによって、この文字をあえて使い分けているケースは少なくありません。歴史あるお寺さんの過去の戒名帳を見ていくと、歴代の住職がその時代や人物に応じて「寿」と「壽」を使い分けていたことがわかります。
また、「寿」の字がさまざまな字体で描かれた「百寿図(ひゃくじゅず)」というもがあります。
これは、その名の通り、100種類の異なる「寿」の字を表現した図で、長寿の祝いやめでたい席でよく飾られます。
ところが、現在のデジタル環境では、「寿」と「壽」くらいしか表示されないことが多く、アナログで使われていた文字の多様性が反映されていないという“盲点”にも気づかされます。
同じように、「徳」と「德」、「高」と「髙」なども、表記が違えば画数も異なるため、姓名判断や戒名においては慎重に選ばなければなりません。
さらに「吉」という字も、士か土かで意味が変わるとされることがあります。武士に使われる「士」と、農を表す「土」。しかし、実際の漢字の成り立ちから見ると、「吉」は「口」の上に「士」が乗っており、「土」は関係ありません。
ちなみに、牛丼チェーンの吉野家では、「土に口」の「吉」を採用していますが、これは「土にこだわった食材を提供している」という企業の理念を反映しているそうです。
かつて新字体と旧字体をよく確認せずに戒名を書いたところ、“字が違います!”とご指摘を受けたことがあります。そこで改めて、漢字に込められた想いや、その家の考え方を深く受け止めることの大切さを痛感しました。
戒名に限らず、名前に使う漢字には人それぞれの祈りや願いが込められているもの。だからこそ、たった一文字でも大きな意味を持つのです。
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