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2025.01.25
歴史的文化財を盗むな!売るな!買うな!
長崎県対馬市の観音寺から盗まれた仏像「観世音菩薩坐像」が13年ぶりに返還されたという報道がありました。
この問題点は、盗品が韓国に流出してしまったことです。
仏像が盗まれて海外で売られてしまう話を聞いて、真っ先に思い浮かべるのは、平成20年(2008年)3月18日にニューヨークのクリスティーズのオークションで運慶作と見られる「大日如来坐像」が1430万米ドル(14億円)で落札されたニュースです。
このニュースは、当時日本中に衝撃を与え、落札したのは日本の宗教法人である真如苑でした。
足利市には真言宗大日派の鑁阿寺があります。
鑁阿寺は鎌倉時代の建久七年(1197年)に足利義兼によって建立されました。
その鑁阿寺の北東にある山間部、樺崎の谷には、義兼が理真上人を開山として創建した樺崎寺がありました。
樺崎寺には義兼の廟所が作られ、「赤御堂」と称されました。
その後、樺崎寺は足利氏の菩提寺として重要な役割を果たしましたが、廃仏毀釈の影響で廃寺となり、大日如来坐像が行方不明となったと考えられています。
この像が、後に真如苑によって落札された大日如来像です。
また、義兼が隠居した場所には、義兼が持仏としていた運慶作の大日如来像を祀る光得寺が樺崎寺の一院として建立されました。
明治元年の火災の際、光得寺の住職であった赤堂和尚が大日如来像を厨子ごと運び出し、その結果、像は焼失を免れました。
現在、この大日如来坐像は東京国立博物館に収蔵されています。
いずれも、もともとお祀りされていたお寺から離れてしまったことが残念でなりません。
歴史ある文化財は、元々あった場所にこそ、その存在意義があると思いますね。
※YouTube更新しました!
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