2025/03/10塔婆を500円で仕入れて5千円で売っているだけだろ!
天明寺の住職として活動し始めた当初
「500円で仕入れて5千円で売っているだけだろ!」と言われたことがあります。
これはビジネスとして考えると暴利です。
しかし、供養や信仰という観点から考えるとそうとも言えません。
塔婆一本で計算すると、約500円で仕入れたあと、塔婆に梵字や故人の戒名を書き入れたあと、開眼作法や法事をお勤めした後に施主さんにお渡しします。
これを考えた時に坊さんのしていることは信仰心のない人からしてみると意味のない事のように思えてしまうということです。
問題があるのが信仰を度外視していたとしても亡くなった時にはお坊さんに拝んでもらいたい、と考える、あるいは戒名をつけてもらいたい、という信仰心を持っていないが、何となく、体裁を整えたい、と考えている方もおりますね。
そうなると結婚式を挙げる夫婦に日本にいる外国人が神父の役をして愛を誓わせるかのように、葬儀もお坊さんのふりをして葬儀の導師を務める人が出てきても驚きませんし、御布施が安いならむしろ、その方が良いとなびいてしまう人がいても不思議ではありません。
こうなるとますます、お寺と本来、宗派の修行の段階を経てお坊さんになった人の存在意義が失われてしまいかねません。
ではその存在意義を示すために何をすべきか!といったらお経の意味を説いたり、正しい意味を説明したりしても、意味がないどころか、面倒くさい坊さんだな!と思われてしまうだけです。
お坊さんの存在意義を示すことが出来るのはその人のバックボーンとしてのお寺の存在です。
世間は気難しいお坊さんなど必要はないのです。
それより自分にもっと寄り添ってくれる心の支えとなってくれるお坊さんがほしいのです。
その為にすることは何か!と言ったらイベントや行事で不特定多数の人を小手先で集客することではなく、自分の近くにいる檀信徒に客観的な意見を求めることです。
これこそが、必要とされるお坊さん像に近づくより早い方法です。
今まで地域の中心として存在しているお寺の住職やお坊さんが言うことを信用していたのは顔が見えて名前が知れ渡っていたからこそ、ですね。
これはお坊さんが特別な人だというある種のブランドで固められていたからでしょう。
交通網が発達し、地域性が失われしまい状況になった現代に必要なのは相手の人間関係の距離感です。それであれは、正しい事をしている、という自覚と責任を持ったうえで、もっとアピールする必要があります。
そのために現代の情報開示のシステムである、セルフメディアとしての情報発信は強力なツールとして利用することですね。
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