-
2025.05.30
宗派からぬけて自由になりたい!
中外日報の記事
―臨済宗妙心寺派は20日付で、包括被包括の関係を廃止した栃木県大田原市の雲巖寺の原宗明住職(師家)を懲戒規程に基づき「単立を企てた」として僧侶の身分を喪失させる擯斥(ひんせき)とした。これに伴い同派専門道場の雲巖寺は専門道場からも除外された―
「擯斥処分」とは、妙心寺派における僧籍が抹消されたことを意味します。宗派に属する僧侶としての資格を失う、非常に重い処分です。
さて、雲巌寺といえば、JR東日本の「大人の休日倶楽部」のCMでも紹介されたことがありました。吉永小百合さんを起用したその映像を見て、「一度行ってみたい」と思った方も多かったことでしょう。実際、その影響で参拝者が増加したとも言われています。
雲巌寺は、禅の修行道場として知られており、一般の方が堂内に立ち入ることはできませんが、境内の参拝は自由に許可されています。
今回、擯斥処分に至った背景には、「単立寺院化を企てた」との報道があります。具体的な事情は明らかになっていないため推測の域を出ませんが、宗派内の役職を廻る人事の問題や、宗派に納める「賦課金(ふかきん)」と呼ばれる上納金に関する意見の対立があったのではないかとも考えられます。
また。あいつを出世させた!あいつが気に入らない!など一般社会でもよくある出世競争なども引き金になるケースもあります。
単立寺院になるメリットとしては、宗派への上納金が不要になることや、宗派の規定に縛られずに独自の宗教活動が行えることが挙げられます。一方で、宗派の名を冠することができなくなり、弟子の教育を宗派に委ねることもできなくなります。また、他の妙心寺派の寺院との連携や支援を、表立って受けにくくなるというデメリットもあります。
こうした問題は、どの宗派においても起こりうるものです。しかし、宗派を離れても「宗教法人」としての活動は法律上まったく問題ありません。むしろ、相当な覚悟と決意をもって選ばれた道なのでしょう。
今回の処分が公に発表されたことは、宗派の内情が外部に示されるという意味でも、インパクトをもって受け止められました。
でも、自由になりたい!という気持ちは宗派に所属しているお寺の住職は誰しも持っているものですよ。
※YouTube更新しました!
『6月の宝くじ最強購入日』
①HPコラム/人間関係とお金に関する悩み(丸儲け住職YouTube)
②Facebook一般投稿 寺院運営を中心とした経営の話
③Facebook成功する寺院運営(オンライン会員限定)
天明寺の実践的な内容と具体例、ベンモウの考え
④X(ツイッター)毎日の名言・丸儲け住職YouTube内容のまとめ
⑤インスタ 人間関係とお金に関する悩み発信
⑥note 現代のお寺事情